公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第42回九州支部学術大会

会員の皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお慶びを申し上げます。

令和６年度第４２回九州支部学術大会を2024年12月７日（土）、８日（日）に鹿児島市のカクイックス交流センター（かごしま県民交流センター）にて開催することになりました。

今回のテーマは「上部構造の発展と未来」です。インプラントシステムが進化し、補綴主導で患者さんのＱＯＬを確実に向上させることができるようになりましたが、逆に様々なシステムが存在するために情報がメーカー主導になったり、リカバリーが困難になったりする場面もあるように感じられます。またデジタル技術はインプラント治療との親和性が極めて高く、精度や治療時間、労力の面でも大変有用ですが、まだ普及の途上のようです。

そこで特別講演を長崎大学の澤瀬　隆先生にお願いして、上部構造との連結部の形状等について総論をお話しいただき、シンポジウムとして九州歯科大学の向坊　太郎先生、福岡県ご開業の笹田　雄也先生、大阪府ご開業の中島　康先生にそれぞれ、上部構造の最適な設計、デジタル印象のコツ、上部構造のトラブルシューティング等についてお話しいただく予定です。インプラント上部構造の全体を満喫できる内容と思います。その他、一般口演、ポスター発表、ランチョンセミナー、業者展示や市民公開講座も行う予定です。さらに各認定教育講座も大変興味深い内容となっていて、歯科医師のみならずコデンタルスタッフの皆様も満足の得られる構成となっています。

今回は現地開催のみで計画しており、懇親会も鹿児島大学内のおしゃれなレストランで企画しております。また本学術大会は鹿児島地区の臨床医の先生方の多くのご支援を得て、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科口腔顎顔面補綴学分野（鹿児島大学病院　義歯インプラント科）が中心となり、準備を進めています。私は遠隔からの指示になってしまいましたので、不備が多々あろうかと思いますが、何卒ご容赦下さい。

鹿児島は、近代日本にあけぼのをもたらし、新国家建設の大きな原動力となった場所で歴史的遺産が多く残っています。また、鹿児島市内にある桜島と錦江湾は2013年に日本ジオパークに認定され、火山と人々、自然とのつながりを感じられる世界でも稀有な場所です。さらに鹿児島県は黒毛和牛や黒豚など世界に誇る畜産県としても発展しています。ご家族、スタッフの方々を含めて多数の演題登録、御参加をお待ち申し上げております。